|
春は…読書をするには最適、ですね。
|
(本が大好きな雪野は、図書室に足しげく通っている常連だ。昼休みは教室にいることの方が少ないくらいだし、放課後も、時々立ち寄っては読書をして帰っていく。今日も今日とて、放課後の図書室に寄り道。すっかり仲良くなった司書の先生と一言、二言やりとりをしてから、気になる本を探す。そうして一冊の本を嬉しそうに胸に抱え、二階へ。窓際で、入り口から奥まったところにある席。それが、雪野が最近見つけたお気に入りスポットだ。春休み間近の放課後だからか、周りに生徒の姿はない。換気のためか少し開けてある窓から、柔らかな風が差し込んでくる。椅子に腰掛け本を広げれば、静かに読書タイムに移ろう)
|
|
ぽかぽか気持ちいもんね〜。
|
(昼休みの暖かいこの日。おいしいお弁当をお腹にしまった彼女の気分は絶好調間違いなしである。さて、残りの昼休みの時間はどのように過ごそう。友人たちとおしゃべりもよいが、どこか気持ちよくお昼寝ができたらーーなんて考えながら彼女は目的地がないまま歩き出す。「あ。」視線は図書室のドアへ。普段あまり足を踏み込まない図書室は彼女にとったら未知の世界そのもの。右手で小さくドアを開ける。心は新しい世界への好奇心なんてものを膨らませつつ、中を覗いた。ーーのんびり歩きながら様々な本から香る本の匂いを感じながら二階へ。そこで1人の少女の背中を見つけるのだ。)・・・あの、何か読んでいるんです?(しまった。と感じるのは遅く、好奇心からか気づいたら声をかけてしまっていた。もしかして迷惑じゃなかったかー‥そう表情に滲ませながら、)
|
|
はい…読書もですが、お昼寝にもぴったりかもしれません。
|
(そよそよと吹いてくる風と、ぽかぽかとしたお日様。穏やかな気分で読書ができるいい天気だけど、あんまりにものどかすぎて眠たくなってくる。それでも今読んでいる小説の続きが気になり活字を目で追っていると、誰かの声が聞こえてきた。顔を上げゆるりと振り返ってみれば、そこには女子生徒の姿が。直接会話はしたことがないけれど、時々1年の教室がある3階で顔を見かけたような、そんな女の子。おずおずといった様子の彼女に、こちらも少し緊張した様子になりながらも)…小説を…読んでいました。少し…古い本ですけど…(年季の入った本の表紙を彼女に見せるようにしつつ、そう答えた。それから、ふんわりとはにかんで)…あなたは、どうしてここに?(そう尋ねる際は、柔らかな声色で。後ろめたそうな彼女の表情が少しでも晴れればいい。そんな想いを込めて)
|
|
うわ〜お昼寝最高かもー。いつでも眠れそう〜。
|
(視界に映る少女の表情に一瞬(可愛い子だなぁ)と少し頬が赤くなってしまう。それを慌てて隠そうと、そして様子を伺うべくいつも通りの篠井に戻ろうとするのだ。)小説読んでたんだー。古い本ってすごいね?図書室で見つけたの?(ふふ、と小さく笑みを浮かべながら空いている隣の席を見つけ「座ってもいい?」と遠慮がちに尋ね。承諾を獲られれば、とりあえず彼女の隣の椅子に腰かけよう。)えっとあたしは冒険?…なんてそんなところ。ちょっとゆっくりできたらなぁって。そしたらかわいい子がいたもん、びっくりしちゃった。(へらり、楽し気な表情を貴女に返しながら彼女もまた緊張を和らげようと。そして思った事を口にする。そしてー)あ、篠井未桜です。ささいみお。えっとお名前聞いてもよいです・・か?(きょとん、)
|
|
寝すぎて、授業に遅刻しないようにしないとですね…?(ふふ、)
|
…はい。本を読むのが好きなので…。ここにはたくさん本があるので、どの本を読もうかなって、思うのが…楽しくて…(話しているうちに気恥ずかしくなってきて、瞳を伏せた。基本的に話し下手な雪野だが、本の話を振られると少し饒舌になってしまうのだ。しかし座ってもいいかと聞かれれば、ふんわりと柔和に微笑み「はい」とうなずこう)…ゆっくりするために、冒険…ですか…。……この学校には、素敵な穴場がありそうですもんね。……えっ…?か…可愛い…ですか…(彼女の“冒険”という言葉に一瞬不思議そうな顔をするものの、すぐに合点がいった様子で。しかし不意打ちのように褒められれば頬を赤くしてうろうろと視線をさまよわせ)篠井…未桜さん、ですね。…私は、雪野梢です。…あ、1年生です(彼女の名前をゆっくりと復唱し、自身も名乗ろうか。そして思い出したように学年も付けくわえて)
|
|
うぅ…携帯アラームちゃんとしなきゃ!
|
本を読むのが好きって素敵な事だよ。あたしも読むけど気づいたら寝ちゃってることもしばしば…なんて。おすすめの本とかあるの?(彼女の表情にゆるりと頬を緩めながらそう見つめてみせ。少しづつ緊張を和らげようと。)ゆっくりするために冒険…って何か変な感じになっちゃうね。冒険して疲れちゃったからちょっと休憩、みたいな感じかなぁ…。(同じように不思議そうに首を傾げる篠井でもあまり自分の言葉の意味が理解できていない様子。ただそう、思った事をつい口にしてしまうだけのことなのだ。頬を赤くする彼女の表情にまたも自分も照れくさくなってしまう。何て可愛いのだろうー…そう感じられずにはいられなかった。)梢ちゃんね。あたしも1年だよ。じゃあ同い年だねー!うれしい。未桜でいいので、よろしくおねがいします!(思わず同級生だったことへつい口がとまらない。仲良くなりたい、その思いが先走ってしまい。彼女は困っていないだろうかなんて瞳を揺らしつつ、)梢ちゃんは本以外に好きなものとかあるの?(彼女の事を知りたいがためにそう疑問を口にしてみて。)
|
|
すぬーず機能、にしたら…安心だね。
|
…私も、寝ちゃうことあります。…昨夜も、ベッドの上で本を読んでたら、いつの間にか寝てしまいました…。……おすすめ…。…どんなジャンルが好き、ですか?恋愛ものとか、ミステリーとか…(彼女のエピソードを聞けばくすりと笑んで、同調するようにうなずいた。おすすめの本を聞かれた際、こてりと首をかしげつつも彼女に尋ねてみて)……なるほど。…それじゃあ、ここでゆっくりしていってくださいね(ふわりとはにかみながら彼女を見つめつつ、そう言葉をかけた。自身の言葉に素直な反応を返してくれる彼女に、雪野の緊張もすっかり解けていって)…私も、嬉しいです。………未桜、ちゃん。……よろしくね(彼女が親しみやすく声をかけてくれたことが嬉しくて、頬を朱に染めつつも嬉しそうに笑って。彼女のことを下の名前で呼ばせてもらうときは、思い切ってくだけた口調にしよう)……好きなもの…。……、…動物は、好き…。……家に、犬がいるの(彼女に問われれば、ちょっとだけ考え込むように首をかしげてから、家にいる愛犬がぽんっと頭に浮かべばそれを口にしよう)
|
|
便利な世の中になりましたね〜。
|
一瞬梢ちゃんの寝顔を拝みたいなんて思っちゃったあたしです。…ジャンルかぁ。ミステリーが一番好きかな。つい手にしちゃう。(目を細めながら考える素振りを見せつつ、頭に浮かぶのは自分の普段の姿。ふんわりとした回答で彼女を困らせていないだろうか、なんて心配しつつ)…ふえ。こちらこそよろしくです。(あまりの可愛さに一瞬きょとんとはにかみながら。「梢ちゃん、小動物なみの可愛さだよー」とくすりと笑いながら、頬を緩めた。)うん、わかるかも。梢ちゃん好きそうだもん。へー、そうなんだ!名前何ていうの?あたしの家は何も飼ってないから、うらやましいなー。(想像通りのその姿にわくわく感は止まらない。そう、楽しそうに彼女に問いかければ、)
|
|
うん…スマホがないと不便…だよね。
|
…えっ?…だ、だめだよ…よだれとか出てたら、恥ずかしい…。ミステリー…わかった。そしたら…今度、未桜ちゃんにおすすめの本を持っていくね。…未桜ちゃんは、何組?(彼女の答えを聞けば、ふむふむと頷いてから小さくはにかんで)……へっ…。…か、可愛い…っていうのは、未桜ちゃんにこそ、ぴったりな言葉だと思う…。…明るくって、お話ししやすい…親しみやすい…?感じ…(彼女に褒められればいよいよ頬が薔薇色に。彼女から視線を外して俯きながら、ちょっとか細い声でそう話し)そう、かな…?…あずさ、…だよ。男の子で…おっきいの。ゴールデンレトリバー…。…そうなんだ…。未桜ちゃんの、好きな動物はなあに…?(楽しそうな彼女の様子が喜ばしくもあり、くすぐったくもある。だからつい、たどたどしい口調になってしまうけれど、表情は優しげで)
|
|
困ったときはスマホさんにしゃべりかける!
|
よだれがでててもきっとかわいいものだよ。それに多分わたしもでちゃうし。(ふふ、と小さく微笑みながら)わ、本当。ありがとう梢ちゃん!楽しみにしているね。でもわたしいつも最後のラスト読みたくなって最後を先に読もうとする自分と葛藤しちゃうんだよね。(ぱぁ、と嬉しそうに目を輝かせながら彼女に感謝の気持ちを伝えつつ。自分の失敗談を可笑しそうに伝えるのだ。「えーと、5組だよ。梢ちゃんは?」続く問いかけにそういえば、と気づいたようにゆるりと首を傾げながら問いかけ返し。)・・・梢ちゃん、あたしを褒め殺ししたいのー・・!(慣れていない彼女にとったら、貴女と同じように照れくさいのは変わらない。お互いに絡まらない視線の行く先はまだ定まらない。)じゃああずさくんだね。ゴールデンレトリバー!・・わわ、ぜひあずさくんにお会いしたい。梢ちゃんハウスにお邪魔したいよー。…わたしは犬も好きだし、猫もすきだよー!今は何もだけど、前は猫飼ってたなぁ。(遠慮なしにそう言葉を口にすれば、続く話には懐かしそうに彼女にそう微笑みながら。)
|
|
iPhoneだと…Siri?もあるもんね。本当にお話しできちゃう…
|
…そう、かな?…うん、寝てるときはみんな出るものだよね…よだれは(へへ、)あ…それ、わかる…。でも結末がわかってたら面白さがちょっとなくなっちゃうんだよね…。…だからついつい、早く読まなきゃ〜って焦りながら読むの(貴女の話にこくこくと頷き同意して。自分もそういう経験があるということを話しながら、ふふっと楽しそうに微笑もう。「5組…わかった。私は4組だよ。…隣のクラスだね」と柔らかく微笑んで)…ほっ…褒め殺し…?わ、私は…思ったことを言っただけだよ…(貴女も照れているのだとわかれば、とても気恥ずかしくなって真っ赤な顔のままふりふりと両手を振った。「…なんか、恥ずかしいね…」なんて彼女を見つめてはにかむのだ)……私のお家でよければ、ぜひ…。あずさは人懐っこいから、未桜ちゃんのこともすぐ大好きになると思う…。そうなんだ。…猫…男の子?女の子?(犬好きな雪野だが、貴女と同じく猫も好きだ。興味深そうに首をかしげながらそう質問してみよう)
|
|
でも使いこなせていないわたしがいます・・!
|
そうだよ、きっと大統領とか総理大臣さんとか…あ、あとイケメンアイドルもきっとよだれはだすから!(こくこく、と何度も頷きながら、根拠のない自信でそう口にしつつ)確かに結末分かっていたら面白くなくなっちゃうね。焦る梢ちゃんもかわいいなんて思っちゃったわたしがいますが、ふふ。(きっとわたわたしているのだろう、と彼女の想像が膨らむ。「じゃあ今度一緒にお弁当食べよう。食堂でもいいしね。」と嬉しそうに誘いかけて。)素直ってことだよね。梢ちゃんの言葉1つ1つがうれしいです。ありがとうです。(同じように染まる頬を両手で隠しながら、彼女の言葉にこくりと同意して。自分はこんなにも照れ屋だっただろうか…と恥ずかしくなってしまうのだ。)え、本当。うれしい!じゃあ今度お邪魔するね。約束ができてうれしいなぁ。えーと、男の子だったよ。ミルキーって名前だった。(昔の記憶をたどりながら、言葉を返し。「本当に動物好きなんだねー」と微笑んでしまう。きっと彼女の普段の人柄からくるものだろうと思いながら、篠井の頬もいつも以上の緩まるのだ。)あ、そういえばそろそろお昼終わるね。梢ちゃんはどうする?(ふと視界に入った時計を見ながら、ゆるく首を傾げそう彼女に尋ねよう)
|