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よっこちゃんとお菓子パーティですー。
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(ある日の放課後。授業を終えた西野は鞄は教室に置いたまま、財布とスマホだけを持って一度校外へ。学園近くのカフェ・フレディで苺のタルトとガトーショコラをテイクアウトすると、学園へ戻り。昇降口からそのまま食堂へ行くつもりだったが、忘れ物をしたことに気付き自教室へ戻って。教室では残っていたクラスメイトに何を持っているのか尋ねられたが、笑顔で「内緒のスイーツパーティーですー。」と秘密にしたいのか否かよく解らない返答を返しつつ。忘れ物は普段使いのリュックに入っている。帰りに再度教室に戻るのも面倒なので、リュックを肩に掛ければ今度こそ食堂へ。昼休みとは違って人が疎らなそこで、座席を見渡して。)よっこちゃーん!(と先に来ているだろう彼女を探そう。)
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念願の菓子パだね〜〜テンションあがる!!
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(それはとある日の放課後。朝からずーーーっとそわそわしっぱなしだったのはその日が約束の日だったため。HRが終わればダッシュで教室を後にした。──食堂のとある一角を占領した女はまるで領主さま気取り。と言っても普通に4人掛けのテーブルに腰掛けているだけなのだが。持ってきた駄菓子類が入ったビニール袋をテーブルに置き、女はスマホで時間を潰す。シャンシャンとイヤホンの中で音を鳴らしながら軽快にスマホをタップ。音ゲーに必死な様子。ようやく曲が終わったところで辺りを見渡せば)ハッ!?キラリン!?!?ここ、ここ〜〜!!(綺麗な彼の髪色が視界に入ればガダッと立ち上がり手を大きく振って超絶アピール。気付いてもらえるまでその手を振り続けるのだろう。)
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お菓子がたくさん並んでるだけでわくわくしますよねー。
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(彼女の名を呼べば、食堂の一画で手を振るツインテールの少女の姿が。見つけられた事に安堵してへらりと笑えあ軽く手を振り返してその席へ向かおう。彼女の斜め向かいの席にリュックを、ケーキの箱はテーブルに置いて、一先ず彼女の向かいに腰かけた。)よっこちゃん、久しぶりですねー。元気そうで何よりですー。(ふふ、と嬉しそうに笑うのだ。)さて、あんまり遅くなると女の子には申し訳ないですし、早速パーティの準備をしましょうか?(彼女との約束を楽しみにしていた西野、リュックからコンビニのビニール袋を取り出しから主に期間限定のお菓子をテーブルに並べていく。)やっぱりこの時期は苺が多いですねー。もう少しすると桜フレーバーだと思うんですけど。(最後に紙皿とプラスチックのフォークを出して。)これでケーキの準備は完璧です(笑)お皿に、お菓子を少しずつ色んな種類出しても良いですねぇ…(等と言いながら、ケーキを紙皿に乗せ苺のタルトが乗った方を彼女の前に置こう。そして何かに気付いたようで「あ、」と声を漏らせば、)よっこちゃん、飲み物持ってます?(と小首傾げて。もし彼女が持っていなければ、指定の物を自販機で買ってくるつもり。)
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より取り見取りだよね!!菓子パ最高〜!
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(彼に気づいてもらえた女はご満悦。こちらまでやって来てくれた彼には満面の笑みを向けて)ね〜〜〜会うのはめっちゃ久々だよね!メールとかはいろいろしてたけど〜(だから懐かしいという感覚はさほどなく、こうしてまたお喋りできる機会が出来たというだけのようにも感じて。女も同じように腰を掛ければ)だね!パーッと始めよ〜!(女も用意してきたお菓子をテーブルの上に並べていこう。「苺も桜も可愛くって美味しいよね〜」なんて女子力あります!発言をしては最後に登場したケーキに瞳を輝かせ)んん〜〜!!美味しそう〜〜!!(目の前に出された苺のタルトにうっとり。意識がケーキに向けられたところで)ハッ!!飲み物のこと考えてなかった!!(つまり飲み物は持っていない。彼が買って来てくれると提案してくれたのならお言葉に甘えて「キラリンセレクトでよろしく〜〜」なんて人任せにしながらお財布からチャリーンと小銭を渡すのだろう。)キラリンは気が利くしほんと優しいよね〜(なんて彼の姿をしみじみ眺めては、まるでおばあちゃんのような言葉をぽつりと零した。)
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違う季節のお菓子でまた開催したいですねぇ
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そうですねー。メールでは話してましたけど、でも実際に会うのはまた違いますからねぇ。僕だけですかね?(満面の笑みの彼女に西野も嬉しそうに表情緩めて。話はしていたから久しぶりという感覚は西野にもあまりないが、やはり顔を直接見て話すことはまた少し違った気持ちになるようだ。)放課後お菓子パーティの始まりですね。(ふふ、と笑いながらもお菓子を広げる手は止めずに。「女の子は苺や桜に可愛いって言葉が出てくるんですね。」と可愛いと思いはしても、口には出さないのは西野が男だからか?なんて思えばそれを口にしてみて。)僕セレクトで良いんですか?じゃあ、ちょっと買ってきますね。ふふ、ありがとうございます。(彼女からの言葉に嬉しそうに微笑んで。小銭を受け取れば、小走りで自動販売機へ。あまり悩まなかったようで、すぐに戻って来た西野の手にはウーロン茶とストレートティーのペットボトルが。)どっちが良いですかー?僕はどっちも好きなので、よっこちゃん選んでください。(彼女に2本のペットボトルを差し出して選んでもらおう。飲み物が決まればペットボトルで乾杯をしてパーティの幕開けだ。)
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春夏秋冬パーティー開催しちゃう??パリピだね!
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んーん。キラリンだけじゃないよ〜〜よっこもね会えて嬉しい!やっぱホンモノは違うねっ!!(ニカッと白い歯を見せるほどそれはもう嬉しそうに笑ったのは彼の元気な姿が見られたから。女にとってきっとこのパーティーは至福のものとなるはずで)放課後がこんなに待ち遠しかったの初めてレベル〜〜(爛々に輝かせた瞳はまだテーブルの上のお菓子に向けられたまま。彼の言葉にパッと視線を持ち上げれば)ピンク色ってだけで可愛い感じしない〜??あと可愛いって言えば女子力あるっぽく思われるじゃん??(あくまでも女子アピールのつもり。けれども素直に可愛いと思ったことには間違いなくて、なんだかちょっと照れくさい気持ちが湧き上がれば桜色に頬を染めた。)ん!!よろピコ〜〜!(ひらりと手を振って彼の後姿を見送ろう。すぐに戻って来た彼にもやっぱり手を振って迎えるのだ。)んんっ……じゃあウーロン茶!!よっこ的にキラリンには紅茶を飲んでもらいたい!!!(完全に女の趣味を曝け出せば、互いにペットボトルを掲げて乾杯。ぐびっと一口飲めば)やっぱ最初はせっかくだしケーキかな〜〜!!(なんて目の前のソレにうっとりと蕩けた視線を落とした。)
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パリピ……リア充ってやつですね(笑)
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そう言って貰えて嬉しいですー。そうですね、ホンモノのよっこちゃんは可愛らしいですし。(くすりと笑って。メールでの彼女が可愛らしくない訳ではないが、実際に会う方が可愛さは上な訳で。)そうなんですか?それにご一緒できる僕は光栄ですー。(くすりと笑って彼女の冗談―だと西野は思った―に言葉を返し。お菓子を粗方出し終えて視線をテーブルから上げれば、彼女も丁度視線を上げたようで。)ピンク色は確かに可愛いですよね。それは僕も思いますー。女子力ですか…その辺りは僕、イマイチ解らないんですよねー。それだけで女子力は測れないと思いますし、そもそも女子力高い低いで女性の魅力を決められるものだとも思いませんし。(というのは西野の持論だが。女子力云々よりも、自分の言葉で頬を僅かに染める彼女は十分魅力的だとも思う。まぁ、これは口には出さずに思うだけだが。――ペットボトルを2本手に戻ってくれば、彼女に選択を委ねて。答えが返ってくれば彼女の言葉に少々不思議そうにしながらもウーロン茶のボトルを渡して。)僕、紅茶好きですし、寒い日には暖かいミルクティー最高って思ってますけど、よっこちゃん的に僕が紅茶…?(と小首傾げながらも乾杯。彼女がケーキと言えば、西野もつられてケーキに目がいき。)じゃあ、僕もケーキから食べようかなぁ…いただきます。(と言えば、フォークで端を一口分切って、彼女のケーキの皿に載せて。)お裾分けです。(と笑った。)
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そんな感じ〜〜!夏はアイスパーティーがいいなっ!
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でっしょ??可愛いよっこに会えてキラリン幸せだね〜!(否定はしない。褒め言葉は素直に受け取る。もちろん上機嫌。ハッピー満開である。)ピンクってだけでね、女子力が上がった気持ちになるんだよ??すごくない??ピンクがいっぱいあれば、ああ…よっこも女の子なんだな…って気持ちになれる!(ピンクを語る舌先は滑らかで。まあそれもちょっとした照れ隠しなんですけど。)なんかね、キラリンは紅茶が似合う!ミルクティーもストレートティーも。よくわかんないけど、似合うってこと!(語彙力皆無な女はそれでゴリゴリ押し通す。喉を潤したペットボトルの蓋を締めながら、目を付けたケーキへ手を伸ばそう。)んんっいいの!?え〜〜幸せ太りしちゃう〜〜ありがとう!(お裾分けでちょっと増えたケーキにうっとり。それから「キラリンもどうぞ♡」なんて女側からも一口お裾分けしよう。あむっとタルトを口にすれば、ん〜〜と幸せそうに目を細め堪能した。彼から貰った方も口に含んでは、どんどん減っていくケーキ。美味しいものはきっとあっという間になくなってしまうだろう。それでもまだお菓子があるから、そちらを開いてはお喋りの合間に摘まんでいくはずで。)
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お腹壊さない程度のパーティにしましょうね(笑)
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はい、幸せですー。よっこちゃんも幸せだと僕はもっと嬉しいですけどねぇ。(彼女が上機嫌なら西野も嬉しい、それに言葉に嘘はない。彼女が可愛らしいのも本当だし、久しぶりに友人に会えて嬉しくない訳がないのだ。)そうなんですね、覚えておきますー。ありがとうございます。(へらりと笑って、ピンクという言葉一つで変わってしまうらしい乙女心を知れたことに感謝。)あ、でもよっこちゃんはピンク関係なく可愛らしい女の子だと僕は思ってますよ?(と付け加える事は忘れない。)紅茶好きなので嬉しいですー。よっこちゃんはオレンジジュースのイメージですかねぇ。(元気で明るい彼女には、フレッシュなそれが似合うななんて。)はい、どうぞ。美味しい物は共有しなきゃ勿体ないですしね。僕の方もありがとうございます。(彼女からのお裾分けに口元緩めて。西野もケーキを食べ進めていく。美味しいものは気持ちを幸せにしてくれる、ケーキがなくなったら他のお菓子を摘まんで。彼女とのお喋りは楽しくて、あっという間に時間は過ぎる。お菓子もあっという間になくなってしまって、そろそろ帰宅の時間だ。彼女さえ良ければ駅まで自転車で送って、その後に駅前の本屋に寄り道して帰るのだろう。)
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トイレから出て来られなくなったらヤバいもんね(笑)
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んふふ、よっこも幸せだぁ〜よ。(にんまり。頬を持ち上げれば桜色に染め上げた。幸せそのものの表情で彼に応えるのだ。)そそ。覚えといて損ないよ〜。女の子にプレゼント贈るときはピンクを候補にあげとけばいい!まっ、好みとかあるけどね??(愛する後輩へ、ビシッと指さして一言アドバイス。一般論としてピンクは好かれるし女も好き。でもきっと好みを考えるときがプレゼントを選び最大の楽しみだから、それも含めて紡ごう。)あっは!ほんと??よっこね〜すぐ真に受けるからね!!キラリンに可愛いって思ってもらえてたらスーパーハッピー。(付け足された言葉がたとえお世辞だとしても上機嫌にさせてしまうくらいには破壊力抜群。ときめいた乙女心は、女に潤いを与えた。)オレンジジュースとかパインジュースとかマンゴージュースとか好きだよ!(にぱっと笑みを浮かべたのなら彼の考察を肯定。ウンウンと頷いてみせた。)でっしょぉ〜?いっぱいシェアハピしよーね!(お互いにケーキを分け合って楽しいお喋りに興じてあっと言う間に時間は過ぎて。名残惜しさもあるけれどお別れの時間だ。駅まで送ってもらえば「今日はありがと〜楽しかった!」と感謝の気持ちを満面の笑みで伝えよう。その後は足取り軽やかに踊るように帰って行ったとか。)
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